犬の爪切りだけで動物病院に行ってもいい?料金やペットショップとの違いも解説

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飼い主さんが最も苦手とする愛犬のお手入れが「爪切り」だという人、すっごく多いです!

私はペットショップと動物病院、どちらも勤務経験がありますが、そのどちらとも「爪切りだけしてください!」という人が良く来られました。

それだけ、わんちゃんも飼い主さんも爪切りが苦手なんですよね。

 

でも、近くにペットショップはないけど、動物病院ならある…病院で爪切りだけお願いしてもいいのかな?と思う人も多いのではないでしょうか?

結論から言うと大丈夫です!気にせず行ってみてください♪

と言いたいところですが、少しだけ注意しておきたい点があります。

 

今回の記事では、そんな「動物病院で簡単なケア」をお願いするにあたって気になる料金の話や、ペットショップとの違いなどを解説したいと思います。

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爪切りの必要性

犬を飼っている人の中には「犬は歩くと爪がすり減るから、爪切りなんてしなくても大丈夫だよ」という人がいます。

実際にほとんど爪切りを必要としないわんちゃんもいて、毎月定期的に爪切りに来ていただいたものの、爪が伸びていないので先っぽをチョンと切るくらいの子もいました(この子の場合はお薬のついでだったこともあり、さすがにお金はいただきませんでしたが)。

 

しかし、この言葉を鵜呑みにしてしまうと、とんでもない怪我につながるおそれもあるので注意が必要です。

 

犬の爪はコンクリートの上などを散歩することにより、やすりをかけているのと同じ状態になり、爪があまり伸びないことがあります。

しかし、人間も歩き方の癖で毎回同じ部分だけ靴下の穴をあけてしまったり、靴底のすり減り方が人それぞれ違ったりするように、犬もまた犬それぞれの歩き方の違いで、爪のすり減り方が変わります。

 

私も年の近い親子犬を飼っていましたが、同じ時間に同じルートで散歩しているにも関わらず、一頭はよく爪が伸び、もう一頭は親指の爪(狼爪)以外ほとんど爪切りをすることがありませんでした。

ほとんど爪切りをしなかった方の犬も、現在は15歳となり散歩を控えるように言われてからは家の前を少し歩くだけになり、しっかり爪が伸びてきていますので、当たり前ですが決して爪が伸びてこないわけではありません。

 

爪切りをせずに放っておくと、どんどん伸びてきて歩きづらくなるだけでなく、特に見逃しがちな親指の爪は地面に接することがほとんどないため伸びるスピードが速く、ぐるりとまいて最終的に皮膚にぐさりと刺さります。

この状態になって愛犬が足を気にする様子から、初めて爪が伸びすぎていることに気づく飼い主さんもいます。(うちの病院では年に数回はありました)

 

昔、犬の祖先であるオオカミは木や崖を上ったりして狩りを行うこともあったので、親指の狼爪は必要不可欠でした。

しかし現代の犬にはそのような行為を行うことはないため、狼爪を使う機会がほとんどありません。

中には前後とも狼爪がなかったり、逆に二本生えているという子も稀にいます。

また、室内飼いや体重の軽い小型犬などはそこまで爪が擦り切れることも少ないため、やはり定期的に爪を切る必要があります。

 

爪切りが必要かどうかは、愛犬の爪を見てみるとすぐにわかります!

白い爪がある場合は、薄く透けて見えるピンクの血管を見て、それ以上先の白い部分が切るべき部分の爪になります。

全部が黒い爪の子は、切ってみないことには血管がどこまで伸びているのかはわかりませんが、立った時に爪が地面に当たっていると伸びすぎなので、やはり爪切りが必要です。

特に室内飼いの子の場合は、フローリングなどを歩いた時に爪がカチカチ鳴っているなら今後歩行にも影響するので、すぐに爪切りをしましょう!

 

爪は定期的に切らないと血管も一緒に伸びてきてしまうので、切れる範囲がどんどん少なくなってしまいます。

できれば月に一度、爪の状態をチェックして、伸びていれば切ってあげてくださいね。

動物病院で爪切りだけしてもらえる?

ほどんどの動物病院では爪切りだけでもしてもらえると思います。

ただし、常識の範囲内として救急病院や大学病院などの大規模な動物病院ではまずこのようなケアはやっていません。(人間もトゲが刺さったからと大学病院に行きませんよね)

 

日頃からお世話になっているホームドクターがいれば、そちらに問い合わせてみるのが一番ですが、中には爪切りなどは院内のトリマーに任せているため、トリマー不在の日はできないということもあります。

うちの病院もそうですが、基本的に医療行為でのケア以外はトリマーの方が丁寧にしてくれるので任せているという病院も多いです。

 

もしお近くの動物病院がトリミング室併設でなく、トリマーがいない場合でも、爪切り自体は可能だと思います。

ただしこの場合、医療的ケアのような爪切りになりがちですので、トリマーのように角を取ったり、血管ギリギリを狙って切るなどの細かいケアは望めないかもしてません。

「日常生活に支障がないように爪を切る」というのが、動物病院的視点で行う爪切りだと心得ておきましょう。

爪切りの料金はいくらくらいかかる?

爪切りの相場はほとんどの場合500円~1000円ほどですが、動物病院の場合はそこに「診察料」がかかることがあります。

 

動物病院は人間と違って「自由診療」のため、初診料や検査料、薬代までもがその病院独自で設定できます。

同じワクチン接種やフィラリア予防薬でも病院によって費用がまちまちなのはそのためです。

 

例え爪切りだけ希望していったとしても、爪切り前に診察が必要な病院の場合は爪切りの処置料以外にも診察料がかかったり、あるいはその診察で他にも気になる箇所が発見されたらその処置やお薬も…などど、気づいたら爪切りにきただけなのに「5000円以上かかった!」なんてことにもなりかねません。

 

お世話になっているホームドクターがいるなら、その人となりや病院の方針などがある程度わかるかもしれませんが、特に初めて行く場合は要注意です。

事前にしっかりを料金を問合せておきましょう!

 

ちなみにうちの例では爪切りのみなら通常どなたも(初めての方も)500円+税のみでついでに簡単な診察もサービスしていましたが、定期的に検査やお薬を取りに来られるような患者さんには時間があれば爪切りもサービスしていましたね…(^^;)(たまに患者さんから「経営大丈夫?(笑)」との言葉もありましたが、個人病院のなせる業だと思っています)

ペットショップとの違い

動物病院では時に「医療行為としての爪切り」が行われますが、トリマーがいるかどうかで正直爪切りの質が大きく変わってきます。

獣医師は爪切りが本分ではないので、ある程度仕上がりが荒いのは仕方ないものです。

 

ペットショップではほぼトリマー管轄なので、当たり前ですが爪切りをはじめとしたケアが得意です。

ショップの方針やトリマーの腕にも多少左右されますが、きちんと正確な爪切りをしてくれ、やすりをかけるなどの細かいフォローがあることも。

爪切りだけなら繁忙期以外ならすぐに受け付けてくれることも多いでしょう。

料金も明確にされているので、それ以上の費用を取られるということもありません。

 

爪切りだけならペットショップに連れて行く方が早くて安く済む場合が多いです。

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動物病院で爪切りを行うメリット・デメリット

ここまで読み進めてくださった方なら「じゃあペットショップの方がいいんじゃない?」と思われることと思います。

しかし、動物病院で爪切りを行うメリットもあります。

メリット①高齢犬でも安心

引っ越しなどで慣れたトリマーさんに通えなくなった場合、高齢犬だとペットショップでは断られることもあります。

爪切りだけでは断られることは少ないかもしれませんが、特に心臓に持病がある場合などは、慣れないところにいくだけでも大きな負担になります。

動物病院だと万が一その場で体調を崩してしまっても、すぐに獣医に診てもらえるという安心感があります。

メリット②持病がある

持病がある場合も、内容によってはペットショップでお預かりすることが難しい場合があります。

高齢犬同様、身体に何かしらの不安がある場合も動物病院で爪切りしてもらう方が安心できますね!

爪切りに通うことで、同時に病気のことなども気軽に相談するキッカケも作れますよ。

メリット③噛み癖があっても受け入れられる可能性が高い

怖がりな子や攻撃的なわんちゃんの場合、ペットショップでは手に負えないこともあります。

ショップは常に時間との勝負なところもあり、噛み癖のあるわんちゃんは時間がかかるため、受け入れ拒否されることも少なくありません。

 

動物病院では、その点噛み犬の扱いにも慣れており、人手が確保しやすいために受け入れてもらえる可能性がペットショップよりも高くなります。

場合によっては鎮静剤などの使用もできるので、どうしてもペットショップでの爪切りが難しい場合は、まずは相談してみてください。

メリット④定期的に通うことで体調の変化を見つけてもらいやすい

爪切りだけでも定期的に動物病院に通うことで、細かな変化に気付きやすくなります。

ここはかなり病院の裁量にもよりますが、爪切りだけの時でも聴診器を当てたり、耳や目のチェックをしてくれるような良心的な病院だと、少しでも変化があればすぐに教えてもらえますよ。

特に7歳を過ぎると小型犬もシニア期に入り、体調も変わりやすくなります。

信頼できる動物病院を見つけたら、ぜひ些細なことでもいいので定期的に通ってみてくださいね。

デメリット①料金が事前に分かりにくい

ここからはデメリットの話になります。

「爪切りの料金はいくらくらいかかる?」の見出しでもお話しましたが、事前に料金が把握しにくいのが一番のデメリットですね。

少なくとも、事前に「爪切りだけをしてもらうのにかかる料金」について、しっかりと問合せしておくことをおすすめします!

診察料や初診料がかかるのかどうかも、きちんと聞いておきましょう。

 

まれに聞く悪質な動物病院などでは、他にもある悪い箇所を指摘して勝手に薬を処方したり検査を勧めてきたりすることがあるようなので、できれば周りの犬を飼っている人に評判の病院を聞いておくと安心ですね。

デメリット②時間がかかる

動物病院では特に初めての場合はまず獣医師を通してからでないと爪切りしてもらえないことがあるので、診察室で順番を待つ必要があります。

混雑時などは長時間かかることもあるので、5分で済む爪切りも1時間以上かかることも起こり得ます。

午後診療の方が比較的空いているので、たくさんの人が並んでいる時は時間をずらして行くのも有効です。

デメリット③病院嫌いな子は辛いかも

そのそも動物病院が苦手という子は、特に何をするわけではなくても入るだけで震えたり、固まる子がいます。(うちの子もそうでした笑)

診察台に乗ると血圧が下がって採血が難しくなる子もいましたね…。

人間でも白衣を見ると血圧が下がるという人がいますが、わんちゃんでも同じことがおこるのです。

このような場合は、すでに「病院=嫌なもの」とインプットされているので、それを払拭するには長期戦を覚悟する必要がありそうです。

まとめ

動物病院で爪切りだけ行うことは可能です。

もし初めていく病院の場合は、以下のポイントに注意しましょう!

  • ホームドクターであること
  • 料金を明確にしておく
  • 周囲の評判が良い

 

ペットショップでの爪切りには、動物病院と違って以下のメリットがあります。

  • 料金が明確
  • 比較的早い
  • 丁寧に切ってくれることが多い

 

反対に動物病院での爪切りをおすすめするのはこのような場合です。

  • 高齢犬
  • 噛み犬
  • 持病があるor定期的にチェックして欲しい

 

犬によっても獣医師やトリマーの相性があり、「この人じゃないとダメ!」ということも多々あります。

もちろん飼い主さんと動物病院の相性も非常に重要です。

爪切りだけをお願いして嫌な顔をする獣医師の元には、病気の時にも通いづらいですよね。

まだホームドクターを見つけていない場合は、ぜひ爪切りだけでも丁寧に対応してくれる動物病院を探してみてくださいね!

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