ワンちゃんのトイレのはみ出しって困りますよね。
実は筆者も悩んでいた飼い主の1人です。
ワンちゃんがトイレをはみ出すと「しつけが不十分」と誤解されがちですが、その考え自体が誤解です。
ワンちゃんは犬種や個体によって体型や大きさが異なるのですから、皆が同じトイレを使おうという考えに無理があると筆者は思っています。
大切なことは、愛犬に合ったトイレを提供してあげることです。
そこで今回は、トイレからはみ出してしまう原因と、その対策やしつけ方についてご紹介します。
目次
トイレからはみ出しちゃう原因は?
ワンちゃんがトイレシートからおしっこやうんちをはみ出してしまうのには、様々な理由があります。
そしてその理由を飼い主さんが正しく認識し、愛犬に合ったしつけや対策をすることで、スムーズな改善が図れます。
それではまず、トイレからはみ出す原因を探っていきましょう!
トイレの場所の認識が大雑把
ワンちゃんがトイレからはみ出てしまう原因として多いのが、トイレの場所をきちんと認識していないことです。
もしかしたら、ワンちゃんはトイレをはみ出しているのではなく、場所そのものを大雑把に覚えてはいませんか?
筆者の飼い犬が生後6ヶ月の頃、リビングの角にトイレシーツを敷いてトイレトレーニングをしたら、その場所をトイレと認識してしまいました。
そのことを筆者が理解したのは、リビングの別の場所にトイレシーツを敷いておいても粗相をすることがあったからです。
飼い犬自身は「正しい場所で排泄ができた!」と勘違いしているので褒めて欲しそうに目を輝かせて尻尾を振っていました。
しかし、この様なケースは改めてトイレの場所を正しく認識させなければいけません。
トイレシーツが汚れている
トイレシーツにおしっこが点々と付いていたり、うんちを取った時の茶色い跡が残っていたりするシートをそのまま使い続けていませんか?
ワンちゃんはとてもキレイ好きなので、汚れている部分を避けて排泄をします。
その結果、トイレからはみ出しちゃうのです。
この場合は、新しいトイレシーツに敷き直したり、汚れている部分をカットしたりしてあげると、きちんとトイレをしてくれますよ。
ワンちゃんが自分の体形を理解していない
トイレからはみ出してしまうワンちゃんは、トイレシーツの上でトイレをすることは理解しています。
しかし、ワンちゃんは成長につれて自分の体格が大きくなってることに対応しきれていないことがあります。
筆者が飼育しているチワックスは成長の過程で胴体が長くなりました。
幼少期は胴体が短かったこともあり、自分のサイズ感を理解していない時期は、トイレからはみ出してしまうと驚いた様な表情をしていました。
この場合は、トイレシーツのサイズを1サイズ大きくしてあげると粗相のはみ出しを減らすことができますよ。
トイレまで間に合わない
トイレが間に合わないのは、高齢犬に多いです。
筆者が飼育していたミニチュアダックスフンドは、15歳を過ぎた頃からトイレが間に合わなくなりました。
「トイレをしたい」と思って行動をするのですが、トイレに到着するまで間に合わなかったり、体力が続かなかったりしている様子が度々、見受けられました。
この場合、トイレの場所を寝床の周辺に設置するのが一般的です。
ただ、筆者の飼い犬のように、トイレと寝床が近過ぎることを嫌うワンちゃんもいます。
その場合は、寝床からトイレまでの道のりにトイレシートを敷いてあげましょう。
本当に、高齢犬のお世話は大変です。
はみ出しトイレのしつけ方と対策
前項ではトイレのはみ出しの原因と簡単な対処をご紹介しましたが、その方法だけでは不十分です。
そこで、具体的なしつけ方や対策をご紹介します!
①トイレの周りを囲う
まずは、ワンちゃん自身がトイレシーツに対してどの位置でトイレをすべきか教えてあげましょう。
例えば、トイレシーツの周りに段ボールで囲いを作り、トイレをする範囲に制限を設けます。
そうすることで場所を正しく認識し、物理的にトイレをはみ出せなくもなりますよ。
但し、柴犬やコーギー等の中型犬以上の大きさのワンちゃんは段ボールだと動かしてしまうので、使っていないペットケージを囲いの代用にするのもおすすめです。
②トイレの周りに人工芝を敷く
トイレシーツの周りにグルリと人工芝を敷くのもおすすめです!
トイレシーツと人工芝の踏み心地の違いに違和感を覚え、トイレシーツからはみ出さず、きちんと排泄をしてくれるでしょう。
但し、人工芝特有の踏み心地を嫌い、トイレを避け、粗相をしてしまうワンちゃんもいます。
ワンちゃんの好みを知るためにも、トイレの周辺に敷く前に、ワンちゃんの人工芝に対する反応をチェックしておきましょう!
③一時的にトイレシーツを広めに敷く
筆者が特におすすめの方法は、一時的にトイレシーツを広めに敷くことです!
トイレを広々と確保してあげれば、ワンちゃんに「トイレシーツの上で排泄ができた!」という成功体験をさせることができるので自信に繋がります。
その後、愛犬がトイレをしている様子を観察し、不要と思える部分のシーツを徐々に減らして、トイレのスペースを本来の大きさに戻していきましょう。
この時のポイントは「徐々に行なう」ことです!
急にトイレのスペースを小さくしてしまうとワンちゃんは混乱してしまうので、「トイレの大きさが変わった気がする」と思わせる程度に変えていって下さい。
④あえてはみ出したままにしておく
あえてはみ出しておくのも良いですよ!
毎回、同じ場所ではみ出してしまう子は、その場所がトイレとインプットされています。
この場合は、あえてトイレシーツを1枚多く広げ、トイレのスペースを拡張してあげましょう。
ワンちゃんにストレスを与えずにトイレのはみ出しを防止できるので、高齢犬にもおすすめです。
⑤トイレシーツを1サイズ大きくする
トイレシーツは犬種毎に適切なサイズが案内されています。
しかし、トイレをはみ出してしまうワンちゃんは、もう1サイズ大きいサイズに変更してみて下さい。
同じ犬種でも規格外に大きい子もいます。
筆者の飼い犬は胴体が長いチワックスなので小型犬の部類に入りますが、トイレシーツはワイドを使って丁度良いですよ。
まとめ
いかがでしたか?
トイレの環境を変えるだけで、愛犬に正しいトイレの使い方を教えてあげることができるんです。
もし、愛犬がトイレを失敗する原因が分からなければ、愛犬がトイレをはみ出す時のシチュエーションを観察してみましょう。
繰り返し観察をしていれば、対策方法も見えてきますよ。