ペットショップの売れ残りの行き先は?子犬たちはその後はどうなるのか

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あどけない子犬たちは、いつでもペットショップの人気者。

たくさんの人たちがショーウィンドウの前で見ている光景もよく見られます。

 

けれど、中には時々売れ残って大きくなってしまった子も。

大きくなった子犬は、他の小さくてコロコロした子犬たちと比べると、どうしても見劣りしてしまいます。やはり可愛いわんちゃんから売れてしまう世界なので、成長してきた子犬は値段が下がりますが、それでもどうしても売れにくいのも現実です。

 

そんな「売れ残り」のわんちゃんたち。最後はどうなるのか気になりますよね。

私も一時ペットショップで働いたことがありますが、成長したり怪我をしたりで「商品価値のなくなった子犬」を何度か目にしてきました。

そんな子犬たちが一体どんな道をたどるのか、私の経験談も踏まえてお話します。

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売れ残った子犬たちの行き先は?

ペットショップによってまちまちですが、ほとんどの子犬たちは以下のうちのどれかを辿ることになります。

  • ペットショップでそのまま引き取る
  • スタッフや知人らに格安で譲る
  • 新しい飼い主さんを探す(譲渡)

 

また、よく噂としてささやかれているのが

  • 殺処分される
  • 実験動物にされる

これらの点についても、後ほど言及していきたいと思います。

ペットショップで引き取られる場合

ペットショップが売れ残った犬をそのまま飼い、看板犬になったり、繁殖犬として活躍することがあります。

 

繁殖犬というと、ずっと子犬を産ませ続けさせられるなど「かわいそう」というイメージがありますが、ほとんどの良識のあるペットショップは自家繁殖するにあたって、「犬のお産の間隔を一定以上必ず開ける」「生涯でお産は三回まで」など、犬にとって負担の少ない方法で繁殖をしています。

繁殖を終えた犬たちは、そのまま残って看板犬になるパターンが多いです。

 

私がペットショップに勤務していたころ、子犬たちは一日数回、店の裏をドッグラン状態に仕切って好きに遊ばせていたのですが、ある日一頭のチワワが派手に転んでしまい、足を折る重傷を負ってしまいました。

もちろんこのままでは売ることもできませんので、その子はお店で引き取ることに。

仕事の傍ら、みんなで世話をしていくうちにスタッフになついてお店の中のアイドルになりました(笑)

少々甘やかしてしまい(笑)よく吠える子になっちゃったので、店頭で看板犬として出ることはありませんでしたが、裏ではいつもスタッフに元気と笑顔を与えてくれる子になりました(^^)

スタッフや知人に格安で譲る

売れ残った子犬はどうしてもスタッフたちの情が移ってしまい(笑)、そのまま格安で譲ってもらうこともあります。(ショップによっては無料でも)

その後は普通に家庭犬として可愛がられるので、他の子犬たちと変わらない生活を送ることになります。

 

売れ残った子犬は、社会性を育む大切な時期の大半をペットショップのケージの中で過ごしていることになるので、性格的にこじれてしまった子も少なくありません。

そういった意味では「飼いにくい」面もありますが、そこは犬の扱いに慣れたペットショップのスタッフが飼うという面でのメリットでもあります。

 

犬の生態やしつけ方などを一通り網羅しているスタッフなら、愛情を持ってうまく飼うことができるでしょう。

新しい飼い主さんを探す

ペットショップによっては譲渡会があったり、ポスターなどで飼い主さんを募集することがあります。

 

この頃にはかなり大きくなっていますが、一歳前後のわんちゃんを無料で引き取ることができるので、比較的早く飼い主さんが見つかります。

 

ただし「タダだから」といった理由で安易に引き取られたりしないよう、譲渡には条件が設けられていることがほとんどです。

 

先ほどもお話しましたが、この年齢まで残ってしまったわんちゃんは「社会性や性格に難あり」な状態になっていることがあります。

ペットショップでは衛生面やトラブル防止の面からも一般の家庭犬のように過ごすことが難しいので、どうしても人との関わりが少なく、人間に対して消極的になりがちです。

そんなわんちゃんを飼うには、子犬以上に手をかけなければいけなくなるかもしれません。

「この人はきちんと愛情持って飼ってくれるか」「しっかりしつけができるか」「家庭環境は問題ないか」など、譲渡する側も色々な面で飼い主さんを見極める必要があるのです。

 

もしも犬を飼おうと思ったとき、ペットショップの子犬が高いからといって「タダでもらえるから譲渡会に行ってみよう」という軽い気持ちで引き取るべきではありません。

子犬や保護犬の場合も同じですが、ちゃんと家族で話し合い、引き取ることができる環境が揃ってから、改めて「犬の一生を責任持って背負う」という意識でわんちゃんを迎えてあげてくださいね。

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売れ残った犬にまつわる怖い噂は本当?

恐らくみなさんが気にしているのは、こちらの方ではないでしょうか?

時々悪徳業者や悪徳ブリーダーが大量の犬を山に放棄したなどのニュースが流れます。

そんな話を聞くたびに心が痛むのですが、こんなことは本当にレアケースだと思っています(だからこそニュースになるのでしょう)。

 

しかし、ニュースにならずにひっそりと行われるのが殺処分と動物実験です。

 

実際にこんなことが平然と行われているのでしょうか?

 

 

答えはほぼ「NO」です。

悲しいかな「絶対にありません!」と断言することはできませんが、ほとんどのペットショップではまずないことだと思います。

 

その根拠をお話します。

殺処分

一番ありそうなのが、この「殺処分」という方法。

 

実際に平成29年度の年間殺処分数は犬が8,362頭、猫が34,854頭という統計が環境省から発表されています。

保健所での引き取り数は犬が38,511頭、猫が62,137頭にのぼり、犬に関しては3分の1が飼い主さんの元へ戻り、残ったうちの七割近くが他の飼い主さんのもとへ譲渡されています。

 

実際の犬の殺処分数は引き取り数と比べると二割ほどです。(猫は譲渡数も多いですが、飼い主さんへの返還率が極端に低いため、半数以上が殺処分されてしまっています…)

 

まだまだ殺処分ゼロとまではいかないですが、これでも30年前と比較すると殺処分数は全体で見ても25分の1程度にまで激減しています。

さらに飼い主さんへの返還や譲渡率が年々高まっています。

これらも動物愛護の精神が浸透してきた結果でしょう!

 

そして実際に飼い主自ら保健所に持ち込まれる犬の数は4115頭で、そのうち幼齢犬の数は340頭です。

おそらくそのほとんどが、飼い主さんの不注意によって産まれてしまった子犬たちでしょう。

特に大型犬にもなると、一度に8頭9頭産むことも珍しくありません。

途方に暮れた飼い主さんが、子犬の引き取り先を見つけることができずに持ち込むケースが多いです。

 

このように、殺処分される子犬の数から推測すると、ペットショップが持ち込んでいる可能性は非常に低いです。

成犬でカウントされるにしても、多くのペットショップが慢性的に持ち込むならば、このような数では収まらないはずです。

 

ペットショップのスタッフも、みな人間です。しかも動物好きな人がほとんどだと思います。

今まで毎日世話をして、時には可愛がっていた犬たちが売れ残ったからと言ってみすみす殺処分されるところを見て見ぬ振りができるでしょうか?

少なくとも、私は想像もできません。

動物実験

これまた都市伝説的に「実験動物として売られる」というものがあります。

しかしこれも非現実的です。

 

確かに動物用医薬品や化粧品メーカーなどが、動物で効果や安全性を実験していることがあります。

しかしこれらの実験動物たちは条件を揃えるために、厳密に管理されています。

正確なデータを取るためには「なんでもいいから動物を使う」というわけにはいかないのです。

 

動物を被検体にして行われる実験は、特に初期段階ではマウスが多く使われます。

ペット用製薬会社が犬を被検体にする段階にもなると、「実験」というより「モニター」の方が近いのではないでしょうか?

 

モニターになるにも条件がありますので、そのために実験動物として売られる…というのは、とても考えられません。

そもそも実は売れ残ることが少ない

どこのペットショップも一番の売れ筋が「子犬」であり、金額も大きいことから生体販売していることが多いです。

こんなにたくさん子犬があふれているにも関わらず、実は子犬が売れ残ることって意外と少ないんです。

 

ショップ側もできるだけ在庫は抱えたくないのである程度数を調節していることもありますが、ひとつの要因として子犬が成長するにしたがって値段が大きく下がることです。

ほんの2、3ヶ月違うだけで数十万変わるケースも少なくありません。

「この犬種が欲しかったけど、安いからこの子にしよう」という風に買われることも多いです。

子犬は【安い=悪い】というわけではなく、これも何かの縁として、可愛がってくれる飼い主さんと出会うのです。

 

 

また、あえて少し大きくなった子犬を選ぶ人もいます。

あまりに小さいと世話が大変だったり、過去に子犬を飼ってすぐ亡くなったことがあるから怖い…という人も少なからずいます。

特に初めて犬を飼う人には、生後四か月を過ぎた子の方が飼いやすいので、あえてそちらをおすすめすることもあります。

 

 

そして最後の砦となるのが「売れ残った子がかわいそう」という人の存在。

「こんなに大きくなるまで誰にも選んでもらえなかったなんて、もう私が引き取るしかない!」と飼ってくれる人も意外と多いものです。

実際にこういった人の方が本当に大切に育ててくれることが多いので、犬にとっても非常にありがたい存在です。

 

 

このように、それぞれの段階で選んでくれる人が一定数いるので、大きくなってしまったからといって売れ残ることはあまりありません。

年間多くても3頭程度だと思いますが、これくらいなら譲渡先を探すこともできます。

 

維持費もワクチンとペットシーツくらいで、フード代はメーカーがサンプルを大量に持ってくるのでそれで十分賄えます。(動物病院時代はサンプル配る人も限られていたので、余ったものはいつも袋いっぱいに貰って帰ってました笑)

 

そんなわけで一歳過ぎてもふれあいできるようなケージに入れられて販売されているケースもありますね。

もはや看板犬に等しい扱いですが、たくさんの人と触れ合うことで人慣れするので年齢が上がっても性格がこじれず飼いやすい面もあります。

まとめ

いかがでしたか?

少しペットショップの裏側もお話しましたが、愛犬家の方々が心配するような事態はほとんどありませんので、ご安心ください!

 

しかし、少ないながらペットたちを生き物と思わないような悪質な業者もいまだ存在していることも事実です。

 

売れ残った子犬たちが幸せになるためには、私たち人間の意識を変える必要があります。

犬は長くて20年以上生きることもあります。

犬を飼うならただ目先の可愛さにとらわれず、時には殺処分寸前の犬を助ける気持ちも必要かもしれませんね。

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