小さな子犬でも甘噛みをされると、結構痛いですよね。
そんな甘噛みを許していると、成犬になっても噛み癖がついてしまうので、子犬の時期からしつけをしましょう!
でも、どうやって甘噛みのしつけをしたらいいか分からない人も多いと思います。
そこで今回は、子犬が甘噛みをする理由とその解決方法に加え、しつけの適切な時期と甘噛みを卒業する時期についてもご紹介します!
目次
子犬が甘噛みする理由と噛み癖を治すしつけ方
子犬が甘噛みをする理由は、子犬の月齢や環境等によって異なります。
そのため、解決方法は一概には言い切れません。
そこで以下にて、子犬が甘噛みをする3つの理由と各々に適したしつけ方をご紹介します。
【理由①】 社会化期による強すぎる好奇心
子犬には社会化期という好奇心と警戒心が強く表れる時期があります。
この幼獣特有の行動は生後4~13週齢の時期をピークに、その対象物は人間、動物、物を問いません。
また、私達人間が「カワイイー!」と黄色い声を上げる子犬のやんちゃな行動も、これに該当します。
<解決法①> まずは噛ませてみましょう!
この時期の子犬は対象物を噛んで、その物の正体を探ります。
そのため、無理に静止するのではなく、一旦、噛ませてあげましょう。
そうすることで、対象物の正体を理解し、噛む必要が無い物を判断します。
<解決法②> 強い語気で叱りましょう!
人間の手やスリッパ等、子犬にとって噛んでいて楽しい物を甘噛みした時や、同じ物を繰り返し噛んでいる時は、叱らなくてはいけません。
この様な物をいつまでも噛ませていると、成犬になっても噛み癖が残ってしまい、人間を傷付ける犬になってしまいます。
そのため、噛んではいけない物を甘噛みした場合は、強い語調で叱りましょう。
これは母犬が子犬に社会のルールを教える時と同じ方法のため、子犬にとって最も理解しやすいしつけ方です。
【理由②】 歯の生え変わりによる痒み
子犬は生後4~5ヶ月に歯の生え変わりが始まり、おおよそ1歳までに生え変わりが完了します。
また、犬の歯の生え変わりは人間の場合とは異なり、歯茎の中から新しい永久歯が徐々に外へと顔を出し、それに伴い乳歯が徐々に抜け落ちます。
そのため、歯の生え変わりによるむず痒さを紛らわすために、ぬいぐるみやスリッパ等を噛んでしまうことがあります。
<解決法> 噛み応えがあるおもちゃを与えましょう!
この場合は、ロープでできたおもちゃやミミガー等、噛み応えがあるおもちゃを与えましょう。
そうすることで、子犬はむず痒さによるストレスを解消できます。
また、間違っても、人間の手や足等を噛ませてはいけません。
この時期の子犬は徐々に噛む力が強くなっているので、怪我をして流血する恐れもあります。
その上、噛まれた痛みにより人間が怯むと、子犬は「自分の方が強い!」と勘違いをし、横暴な性格になってしまいます。
【理由③】 過度なストレス
子犬はストレスを発散するために、甘噛みをする場合があります。
例えば、1匹きりでの留守番や、飼い主さんの無視が大きな原因です。
飼い主さんが仕事や学校で長時間、家を留守にする際、1匹で留守番をしていた子犬には過度なストレスが掛かっています。
そして、疲れて帰ってきた飼い主さんは部屋着に着替えたり、ネットサーフィンをしたりして一息つくことでしょう。
飼い主さんは子犬を無視をしたり傷付けたりする気は無くても、子犬にとってこれらの行動を積み重ねが過度なストレスになります。
子犬は人間の思いもよらぬ行動でストレスを受けていることがあるので、これらをしっかりと把握しておくことが大切です。
<解決法①>愛情を溢れる程、注ぎましょう!
前項の様な事柄で子犬がストレスを感じるとはいえ、飼い主さんが子犬の行動に全て合わせる必要はありません。
要するに、ストレスによって飼い主さんに甘噛みをする子は、もっと飼い主さんに甘えたいという気持ちから、構ってアピールをしているのです。
そのため、疲れて帰ってきた日でも、子犬を撫でたり、優しい声で話しかけたりして、大切に思っている気持ちを子犬に伝えましょう。
子犬に限らず、犬は人間に従順な生き物です。
人間に愛され、褒められることで幸せを感じることを理解し、沢山の愛情を注いであげて下さい。
<解決法②> 噛まれて困る物は子犬の届かない場所に片付けましょう!
この方法は全ての甘噛みの理由に言えることですが、ストレスが原因による甘噛みの場合、人間が叱っても指示を無視する子犬がいます。
また、人間が噛まれると困る物と理解した上で噛んでいることもあります。
そのため、ストレスが原因でスリッパやぬいぐるみ等を噛んでいると分かった場合は、そのストレスの原因が解消されるまで、対象物を子犬が届かない場所まで片付けましょう。
しつけはいつから始めるべき?
甘噛みのしつけは、甘噛みが見られた時に始めるのがベストです。
専門家や参考書によっては社会化期のピークを過ぎた生後3ヶ月以降が良いという意見もありますが、筆者が飼育してきた犬達の場合、早い時期から甘噛みのしつけをした子の方が聞き分けが良く、しつけや芸の上達も早いです。
一方、生後3ヶ月以降に甘噛みのしつけをした犬は、指示に従う必要が無い時期があったせいか、聞き分けがあまり良くなく、頑固な一面もあります。
しかし飼い主と共生している意識はあるので、とても甘え上手な印象を受けました。
個体差もあるので、しつけを開始する時期は一概には言えませんが、多頭飼いを検討しているご家庭の場合は、早い時期からしつけは行うべきでしょう。
頭数が増える程、勝手な行動を取られるとお世話に余計な時間が掛かってしまうので、統率を取りやすくするためにもおすすめです!
なかなか治らない噛み癖…落ち着くのはいつ?
甘噛みによる噛み癖は1歳を過ぎると落ち着いてきます。
しかし、飼い主さんが甘い態度で「噛んだらダメだよー。」等と言っていたら、いつまで経っても噛み癖は無くなりません。
本当に飼い犬の噛み癖を治したいのなら、「飴と鞭」と「情緒の緩急」を駆使しましょう。
噛んではいけない物を噛む度に大きな声や音を出して叱り、噛むことを止めたら大袈裟な位に褒めてあげましょう。
長年連れ添った犬なら、人間が出す雰囲気でその場の状況を判断しますが、子犬の場合はそれができません。
そのため、オーバーリアクションで意思表意をした方が子犬に理解をさせやすく、効果もあります。
なかなか噛み癖が治らない場合は、この方法を試してみて下さいね。
まとめ
いかがでしたか?
初めて甘噛みを体験した飼い主さんは、子犬の執拗な行動に驚かれることでしょう。
しかし、解決するのは意外と簡単です。
子犬の可愛らしい姿に惑わされず、一貫した態度でしつけをすれば、噛み癖が長引くこともありませんので是非試してみて下さいね。