犬を飼う際に必ず必要になってくるのが、ケージやサークルといった、犬の「ハウス」です。
様々な種類が売られているため、どういったものを選べばいいのか悩みますよね。
犬種や住居環境によって、使い勝手が変わってきますので、なんとなく店員さんおすすめのケージを選んだら「失敗した!」なんてことにもなりかねません。
長く使うことになるわんちゃんのおうち、できればちゃんと知識を持って選びたいものです。
今回はそんな過ごしやすい快適な住まいが見つけられるように、失敗しない選び方のポイントをまとめました。
目次
犬のケージの必要性
そもそも犬にとって「ハウス」は必要なのでしょうか?
答えは「イエス」!もちろん犬との生活には絶対に欠かせないものです。
中には一部屋まるごと犬のために用意して、24時間自由に徘徊しながら、留守番中もいたずらしないイイ子だっているでしょう。
狭いケージに閉じ込めるなんてかわいそう!なんて思われる方もいるかもしれません。
それでも実はケージは必要です。
なぜなら「人も自由に出入りできる広い部屋」と、「自分以外誰も侵入しない空間」は、全くの別物だからです。
ケージの中は犬が安心して過ごせる空間
本来、犬は囲まれた狭い場所が大好き。
それは外敵から襲われる心配がないからです。現代っ子なわんちゃんたちにも、その本能はしっかりと受け継がれています。
とはいえ、人の住む家の中には、犬の天敵である猛禽類も大蛇も熊も普通存在しませんよね。
しかし、犬に脅威をもたらすものは存在します。
なんでも引っ張りたい時期の赤ちゃんだったり、真横で突然大きな音をだす携帯電話だったり、足が上がらずうっかりしっぽを踏んづけるおじいちゃんだったり…これではおちおち眠っていられません!
悪気はなくとも、びっくりして噛みついてくるかもしれません。
そうなったら、人も犬も悲しい思いをするだけです。
思わぬ事故を回避するためにも、より安全かつ安心できる空間作りに「ケージ」は欠かせないのです。
主従関係を明確にするためにもケージは有効
犬は群れをなして生活する動物です。
現代では「人間の一家+犬」という群れを構築しています。その群れの中でも、犬の順位は最下位でなければいけません。
万が一犬が人より上位に立ってしまったら、どうなるでしょう?
上位の犬は、下位の人を「しつけ」ようとします。
好ましくない行動をとれば、吠えて威嚇したり、噛みついたりするでしょう。これが人間の目には「問題行動」となって映るのです。
また、この時の犬は、下位の者を守る立場でもありますので、常に気を張らなければいけなくなります。
これでは犬も人も、気が休まりませんね。
そうならないためにも、しっかりと飼い主がリーダーだと分からせる必要があります。
そこでケージを使ったハウストレーニングが、とても役に立つのです。
来客がある、近くで工事が始まる等、普段と違った出来事が起きる場合、犬を「ハウス」させることで安心させることができます。
また、飼い主さんの指示のもと行うことによって「自分はこの人に守られている」と思わせることができ、飼い主=リーダーだと認識します。
もちろんこれだけではなく、日々のしつけも重要ですよ!
「悪さをしたらハウスをさせる」というしつけをする声も聞かれますが、個人的にはおすすめしません。
信頼関係や主従関係がまだ明確でなかった場合、それはただ檻に閉じ込める罰に過ぎません。
ケージはあくまで安心できる犬のおうちであって、懲罰房ではないのですから。
ケージとサークル、どっちがいい?
記事上では利便上ケージと表記していますが、犬のハウスに使用されるのは、主にケージとサークル、クレートの三種類があります。
それぞれの特徴を見てみましょう。
ケージの特徴
ケージは天井と床がついて、全面囲われているタイプのものです。
後述するサークルに天井と床がついた大きめのものから、ペットショップや動物病院で使用されているマンションタイプまで見た目も大きさも様々です。
天井があることから、飛び越えて脱走されるという心配もありません。
網状ではなく一枚板の天井の場合、少し薄暗くなってより安心感が増します。
デメリットは、囲われているがゆえの犬の出し入れと掃除のしにくさです。
簡単に分解できるタイプだと、移動も掃除も格段に楽になります。
サークルの特徴
サークルは側面のみ(床付きのものもある)で囲われた、ケージの天井を取っ払ったタイプです。
脱走には注意が必要ですが、解放感があり、上からも犬の出し入れができるために(特にトイレトレーニング中は)大変便利です。
カスタマイズもしやすく、犬が成長すれば拡張できるという商品もあります。
ケージに比べて軽く、安定性にもやや欠けるため、実物を見て頑丈な作りのものを選びましょう。
クレートの特徴
出入口以外を壁に囲われたタイプです。
普段のハウスに利用するというより、移動の際に利用したり、ケージ内に入れて寝床として使ったりもします。
壁に囲われているため、犬はより安心できる居場所となります。
ただし広さは犬が伏せして眠る程度しかないので、これをハウスとして使用するなら、普段は扉を取ってしまいましょう。
クレートに慣れておくと、動物病院や災害時にも犬は必要以上におびえることなく過ごせます。
ケージを選ぶポイントは?
トイレは別?
ケージを選ぶ際にまず考えたいのは、トイレをケージ内に設置するかどうか。
犬は寝床で排泄するのを嫌います。
ですので、ケージ内にトイレを設置する場合、それなりの広さが必要になります。
長時間留守にすることがなければ設置する必要はありませんが、睡眠時など別の部屋で過ごす場合、犬のトイレに行きたい合図を逃してしまうかもしれません。
犬も年を取るとおしっこが近くなるので、わが家の愛犬も明け方になると扉をカリカリしてはトイレに駆け込んでいました…(^^;)
今はトイレスペースが区切られたセパレートタイプもあります。
トイレトレーニングにも最適です♪
とはいえ、やはり寝床の横にトイレがあるのはあまり好ましくはないですので、できれば別にしてあげたいですね。
やっぱり広い方がいいの?
犬のケージは広ければ広い方がいいというわけではありません。
狭いところが大好きですから、寝床+トイレシーツ一枚分の広さがあれば十分です。
トイレを設置する場合は、それプラストイレスペースが必要です。もちろんトイレと寝床は離しましょう。
素材は何がいい?
よく見かけるのは金網製と木製です(クレートは除く)。
金網製のメリットは、傷に強く折り畳みが簡単なこと。犬が噛んでも壊れることはそうそうありません。
デメリットは音がうるさい、見た目が檻っぽいというところでしょうか。
出してほしくて扉をがしゃがしゃされると、結構響きます。
木製のメリットは、断然見た目がいいこと!すべてが木でできたものや、角の柱だけが木製のものもあります。
リビングに置いてもインテリアに馴染みやすいです。
デメリットは傷や水分に弱いこと。
木を噛むのが好きなわんちゃんも多いので、すぐにボロボロにされる可能性も…。
ケージを設置する場所はどこがいい?
理想は普段から目に付きやすいリビングの片隅です。人の出入りが多いドアの近くはなるべく避けます。
テレビの横や、キッチン周りも避けましょう。
犬は群れる生き物ですから、大好きな家族といつでも一緒にいられるリビングが最も安心して過ごせます。
おすすめのケージはこれ!
トイレのしつけが出来る ドッグルームサークル ダークブラウン
別売りの屋根もあるので、飛び越えそうなわんちゃんにも安心です!
中型犬には一回り大きいサイズ展開があるのも嬉しいですね(^^)
商品説明
トイレと住居スペースを区切れるから、トイレの場所を覚えやすい!住居側はスライドドアで開閉がスムーズ。トイレ側はドアが大きく開き、ワンちゃんの出入りやシーツ交換もラクラク!超小型犬~小型犬向き。
- 内容量・商品重量
- 約12.0kg
- 原産国
- マレーシア
その他サイズ①
住居スペース:約幅80.5×奥行59.0、トイレスペース:約幅43.0×奥行59.0(cm)
その他サイズ②
仕切りドア開口部:約幅25.0×高さ57.0(cm)
組立サイズ(外寸)
約幅131.0×高さ71.0×奥行66.0(cm)
組立サイズ(内寸)
約幅123.5×高さ70.0×奥行59.0(cm)
原材料
フェンス:鉄、トレー:ABS樹脂、プラスチックパーツ:ABS樹脂・ポリプロピレン
木製3WAYサークル
これひとつで居住スペースである「サークル」、階段や部屋の入口の侵入を防ぐ「ゲート」、間仕切りにして部屋の一部を専用コーナーにもできる「仕切り」の一台三役になるという優れもの!
こちらも別売りの屋根あり、大型犬までサイズ展開があります♪
小型犬用
体重目安/4〜8kg
サイズ/
サークル時:175×81×51H(cm)
コの字型ゲート時:330〜341.5×80.5〜85.5×51H(cm)
蛇腹型ゲート時:351×63×51H(cm)
サークル内寸:76×170(cm)
扉間口:65(cm)
ワイヤー間隙間:3.7cm
製品重量/15kg
材質/天然木、積層材、スチール、ポロプロピレンなど
カラーバリケンネルS
国際航空輸送でも実績のあるこちらは、とにかく丈夫!どんな暴れん坊なわんちゃんでも破壊された話は聞きません(笑)
ペットキャリーとしての使用もおすすめです。
国際航空輸送で最も実績のあるペットキャリーであるバリケンネルシリーズ!
ゆとりのある広さと通気穴で、快適に過ごす事ができ、ペット用のハウス、キャリー、コンテナとして使えます。
通気穴は、IATA(国際航空輸送協会)と、USDA(米国農務省)の基準に合わせています。外寸
約幅41.0×奥行53.5×高さ35.5(㎝)
底面内寸
約30×44(㎝)
本体重量
約2.5㎏
材質
ポリプロピレン、1008スチール
ハンドメイドオーダーも豊富!
今はおしゃれでかわいい、ハンドメイド品も人気です(^^)
主に木製のものが多いですが、市販にはない手作りの温かみや、素材やデザインにこだわりの感じられる品ばかりです!
インテリアにもなじみやすく、オーダーで大きさや形を指定できるものもあります。
人とは違うものにしたい!というこだわり派やナチュラル志向な方におすすめです!
まとめ
犬がこれから長い間安心できる居場所として用意してあげたいケージ。
自身の環境や犬種の特徴なども踏まえて検討すると、失敗も少ないでしょう。
決して安い買い物ではありませんので、きちんと納得した上で購入してあげたいですね。